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肌の悩み別 本当のケア方法「たるみ」

監修:皮膚科専門医 岩本麻奈先生

種類はさまざまでも、原因はほぼ同じ

ポニーテールにして手鏡を見るときや、ナナメ45度上からの自撮り画像を見ると、「あ、〇年前の私だ」と感じることはありませんか?目の下、二重あご、ほうれい線、縦長になってきた毛穴など、年齢を重ねるほどに顔のあちこちのたるみが気になってきます。
実は、肌がたるむ初期のメカニズムはエイジングでできるシワとほぼ一緒です。
真皮のコラーゲン繊維が弾力性を失うと、筋肉が少なく皮下脂肪の多い部分の肌が重力で引っ張られて「たるみ」に、筋肉が多く皮下脂肪が少なくたるまない部分が「シワ」になるのです。

シワ·くすみ対策がたるみ対策

たるみはシワと同じ、真皮のコラーゲン繊維の衰えが原因で起こるため、できはじめに関しては、ケアのしかたも同じでOK。シワ用、たるみ用とさまざまな化粧品がありますが、使い分ける必要はなく、セラミドなどの保湿成分が配合されたアイテムを1品、ふだんのスキンケアに加えるだけで問題ありません。ただどうしても効果は限られます。
また、たるみの原因はコラーゲン繊維の衰えだけでなく、皮下脂肪がつきすぎたり、血液循環が悪くてむくんだりすることが要因になっている場合もあります。その場合はダイエットやマッサージで改善することがあります。

よく、ほおが垂れ下がってブルドックのようになってしまうことがありますが、あれも脂肪がつきすぎたほおが重力に耐え切れず、たるんでしまったために起こります。そこまでいくと美容医療の力を借りないと問題解決はできません。
たるみのできはじめや予防でしたら、くすみと同じように、優しいマッサージや効果的なツボ押しで新陳代謝や血液循環を高め、むくみや皮下脂肪とは無縁の肌づくりに励むことも大切です。

出典:著書「日本女性のための本当のスキンケア」より(内容は掲載に際し適宜編集しております)

 

岩本麻奈

東京女子医科大学卒。慶應義塾大学医学部皮膚科教室の研修後、市中病院勤務を経てフランスへ。現在、フランス、日本、ASEAN諸国をベースに、人・健康、生活スタイルに関する情報を収集し、独自の視点を交えて発信している。
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