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クレンジング洗顔は「温度」と「順番」がすべて

監修:皮膚科専門医 岩本麻奈先生

クレンジング·洗顔では、いうまでもなくメイクや汚れをしっかり落としきることが大切です。 ただし、それは 「肌を傷めないように」という条件付き。 肌へのダメージを最小限に抑え、 それでいて汚れをきちんと落とし切るには、「温度」と「順番」がポイントです。 まず、水の「温度」は “ぬるま湯”が正解。熱すぎると皮脂をとりすぎ、水はクレンジング剤などが肌に残りやすくなってしまいます。正確に言えば、ぬるま湯は32度くらいが 「汚れを落とす」と「皮脂を守る」を両立させられる温度なのですが、「理論的に正しいこと」と 「毎日続けられるかどうか」 は別の話。もちろん、苦にならない人はいいのですが、顔を洗うときにいちいち温度を測るのは現実離れしておりますね。

ぬるめの入浴温度は38度といわれている日本人の感覚では、「32度」はかなりぬるめ。 多くの人は、じつはかなり熱いお湯で洗顔しているので、「いつもよりぬるめ」 で洗顔するようにしてみてください。 また、乾燥防止には「順番」も重要。まずはポイントメイクをオフ。クレンジング剤や洗顔料は、手のひらの窪みにフィットする頬からいきたいところですが、 グッと我慢。脂分の多いところから少ないところの順でのせていきましょう。Tゾーン→Uゾーン→乾燥しやすい目もとや口もと、といった具合です。

「こんなことでいいの?」 と不思議に思うくらい単純なことですが、こうした簡単な手順を見直すだけで、 ひどい乾燥が改善することもめずらしくありません。高価な美容液に手を出す前に、クレンジングや洗顔の「温度」と「手順」を見直してみてください。

なおクレンジングや洗顔料でマッサージするのはやめましょう。汚れが肌の上を何度も通過することに。 洗顔料は肌に優しくするために泡立てて。またフェイスラインと髪のはえ際のすすぎ残しには気をつけてくださいね。

出典:岩本麻奈 著「パリジェンヌより綺麗になる!秘密のスキンケア」より(内容は掲載に際し適宜編集しております)

岩本麻奈

東京女子医科大学卒。慶應義塾大学医学部皮膚科教室の研修後、市中病院勤務を経てフランスへ。現在、フランス、日本、ASEAN諸国をベースに、人・健康、生活スタイルに関する情報を収集し、独自の視点を交えて発信している。
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