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老け顔・疲れ顔を作り出す「クマ」、そのタイプと対策は?

監修:皮膚科専門医 岩本麻奈先生

長くパソコン作業をしたときや睡眠不足のときなど、いつの間にか目の下に広がるクマ。そのうれしくない存在感は堂々たるもので、瞬く間に老け顔、疲れ顔を作り出してしまいます。

 クマは大きく3タイプに分けられます。1つ目は「青グマ」。目元は皮膚が薄いため、血行不良による血液のうっ血が青黒く透けて見えるのです。寝不足などでよく起こりますね。ホットタオルやスチーマーなど、血行をよくするケアで目立たなくなります。

 2つ目は「黒グマ」。老化によって脂肪が膨らんできたことで目の下がたるみ、影で黒く見えてしまうタイプです。残念ながら、一度できてしまったたるみを化粧品で元に戻すことはできません。ハリ感を出す成分が配合されたクリーム等を使うことで、エイジングをゆるやかにしていきましょう。

3つ目は「茶グマ」。これは色素沈着を起こしているタイプ。デリケートな目元は、洗顔やメイク落としのときなどにゴシゴシこすったりすることで、色素沈着を起こしてしまうことがあります。シミなどと一緒で完全になくすことはできませんが、美白コスメをデイリーのお手入れに組み込み、なるべく刺激をしないようにして根気よくケアしていきたいところです。

 クマはスキンケアだけではなかなか改善しにくい、というのが現実。コンシーラーやファンデーションでカバーしながら、お手入れを継続していきましょう。

出典:岩本麻奈 著「パリジェンヌより綺麗になる!秘密のスキンケア」より(内容は掲載に際し適宜編集しております)

 

岩本麻奈

東京女子医科大学卒。慶應義塾大学医学部皮膚科教室の研修後、市中病院勤務を経てフランスへ。現在、フランス、日本、ASEAN諸国をベースに、人・健康、生活スタイルに関する情報を収集し、独自の視点を交えて発信している。
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